Le Fort I 型骨切り術
Le Fort I 型骨切り術(ルフォーI型)は、上顎骨を水平に骨切りし前後・上下・左右に移動させる手術です。上顎前突・開咬・ガミースマイルなどの骨格性不正咬合に対して用いられます。
手術時間
術式・状態により異なる
入院・通院
治療計画により異なる
保険診療
個別に確認
全身麻酔
必要
手術の概要
Le Fort I 型骨切り術は、上顎骨を梨状孔(鼻の入り口)の下縁から水平に骨切りし、上顎骨全体を移動させる術式です。1927年にルネ・ル・フォール(René Le Fort)が報告した骨折線をもとに命名されています。
手術は全身麻酔下で行われ、口腔内から切開するため顔面に外傷が残りません。骨切り後、上顎骨を計画された位置に移動させ、チタンプレートとスクリューで固定します。
単独で行う場合と、SSRO(下顎枝矢状分割術)と組み合わせた両顎手術として行う場合があります。手術時間は、術式、骨の移動量、全身状態などにより異なります。
適応症例
- 上顎前突(出っ歯)
- 上顎後退(上顎が後ろに引っ込んでいる)
- 開咬(前歯が噛み合わない)
- ガミースマイル(笑うと歯茎が見える)
- 上顎の左右非対称
- 上顎の垂直的な問題(顔が長い・短い)
手術の流れ
術前矯正
骨切り手術の前に矯正治療で歯を適切な位置に並べます(保険診療の場合)。Surgery First の場合は術前矯正なしで手術を行います。
3D手術計画
CT データをもとに 3D 仮想手術計画を作成。上顎骨の移動量・方向を精密に計算し、サージカルガイドを作製します。
骨切り手術
全身麻酔下で口腔内から切開。超音波骨切削器具(Sonopet iQ)で上顎骨を骨切りし、計画された位置に移動・固定します。
術後矯正
骨の癒合後(約3〜6ヶ月)、術後矯正で咬合の微調整を行います。総治療期間は保険診療で2〜3年が目安です。
当院の Le Fort I 型骨切り術の特徴
超音波骨切削器具(Sonopet iQ)の使用
使用する器具・手技は、術式と患者さんの状態を踏まえて選択します。具体的な手術計画と主なリスクは診察時にご説明します。
3D 仮想手術計画
画像検査などを用いて、骨格や咬合を評価し、治療計画を検討します。実施する検査・シミュレーションの内容は症例により異なります。
低血圧麻酔
麻酔方法と安全管理は、全身状態、術式、麻酔科医の判断を踏まえて計画します。
口腔外科専門医による執刀
手術を担当する医師、連携体制、術後管理の内容は、診断と治療計画に基づいてご説明します。
リスク・副作用について
Le Fort I 型骨切り術には、すべての外科手術と同様にリスク・副作用が存在します。事前に十分にご理解いただいた上で治療をご検討ください。
神経障害
上唇・歯肉の一時的な知覚鈍麻。多くは数週間〜数ヶ月で回復しますが、稀に永続する場合があります。
出血・血腫
術中・術後の出血。低血圧麻酔と超音波骨切削器具により最小化に努めています。
感染
術後感染は抗生物質投与により予防しています。発生時は適切な処置を行います。
骨の癒合不全
稀に骨が正常に癒合しない場合があります。再手術が必要になることがあります。
咬合不正
術後に咬み合わせが変化することがあります。術後矯正により調整します。
再発
骨格の変化が再発する可能性があります。術後の経過観察が重要です。
費用の目安
| 項目 | 保険診療(3割負担) | 自費診療 |
|---|---|---|
| 手術費用(Le Fort I 単独) | 約10〜20万円 | 別途お見積もり |
| 手術費用(両顎手術) | 約30〜50万円 | 別途お見積もり |
| 入院費(3〜5日) | 約5〜10万円 | 別途お見積もり |
| 術前・術後矯正 | 約30〜50万円 | 別途お見積もり |
※ 保険診療の適用には顎変形症の診断と術前矯正の開始が必要です。費用は症例・施設により異なります。詳細は初診相談でご確認ください。
費用の詳細を見るよくある質問
Le Fort I 型骨切り術はどのような手術ですか?
保険は適用されますか?
術後の腫れはどのくらい続きますか?
手術後はいつから食事ができますか?
Le Fort I 型骨切り術のリスクは何ですか?
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TREATMENT INFORMATION
ルフォーI型骨切り術の治療内容・費用・期間・リスク
骨格的な原因が疑われる場合は、精密検査で顎骨・歯列・咬合を評価し、矯正治療のみか、外科矯正を組み合わせるかを判断します。治療内容は診断結果により異なります。
治療内容
矯正治療、またはルフォーI型骨切り術・SSRO等を含む外科矯正を、症状・骨格・咬合に応じて検討します。
費用・保険適用
顎変形症と診断され、所定の条件を満たす外科矯正は保険診療の対象となる場合があります。自己負担額は治療内容・高額療養費制度の利用状況により異なります。
標準的な治療期間
術前矯正・手術・術後矯正を含む治療では、おおむね1〜3年を要することがあります。骨格や咬合、治療計画により期間は変わります。
主なリスク・副作用
外科矯正では、腫れ、痛み、一時的なしびれ、出血・感染、咬合の調整、全身麻酔に伴うリスク等が生じる可能性があります。詳しくは診察時にご説明します。
