顎変形症(がくへんけいしょう)
Jaw Deformity / Dentofacial Deformity
上顎骨や下顎骨の大きさ・形・位置に異常があり、噛み合わせや顔貌に問題が生じている状態。矯正治療単独では改善が困難で、外科手術(顎矯正手術)を併用した治療が必要となる。保険適用の対象疾患。
Glossary
顎変形症に関する専門用語を分かりやすく解説します。
Jaw Deformity / Dentofacial Deformity
上顎骨や下顎骨の大きさ・形・位置に異常があり、噛み合わせや顔貌に問題が生じている状態。矯正治療単独では改善が困難で、外科手術(顎矯正手術)を併用した治療が必要となる。保険適用の対象疾患。
Le Fort I Osteotomy
上顎骨を水平に骨切りし、上顎全体を三次元的に移動させる手術。上顎の前後・上下・左右の位置異常を修正する。フランスの外科医ルネ・ルフォーにちなんで命名。顎変形症手術の中で最も基本的な術式の一つ。
Sagittal Split Ramus Osteotomy
下顎骨の下顎枝(耳の下あたり)を矢状方向に分割し、下顎を前後に移動させる手術。下顎前突(受け口)や下顎後退の治療に用いられる。チタンプレートとスクリューで固定する。世界で最も多く行われている顎矯正手術の術式。
Intraoral Vertical Ramus Osteotomy
下顎骨の下顎枝を垂直方向に骨切りし、下顎を後退させる手術。SSROと比較して神経損傷のリスクが低いが、顎間固定が必要な場合がある。主に下顎前突の治療に用いられる。
Surgery First Approach
従来の外科矯正では術前矯正(1〜2年)→手術→術後矯正の順で行うが、サージェリーファーストでは術前矯正を省略または短縮し、先に手術を行う治療法。治療期間の大幅な短縮と、早期の顔貌改善が可能。対応できる施設は限られる。
Early Surgery Approach
短期間(数ヶ月程度)の術前矯正後に手術を行う治療法。サージェリーファーストと従来法の中間的なアプローチで、幅広い症例に対応可能。術前矯正で最低限の歯列整理を行ったうえで手術に臨む。
Surgical Orthodontics / Orthognathic Surgery
矯正歯科治療と顎矯正手術を組み合わせた治療法。矯正治療で歯列を整え、手術で骨格の位置異常を修正することで、噛み合わせと顔貌の両方を改善する。顎変形症の標準的な治療法。
Stryker Sonopet iQ / Ultrasonic Bone Cutting
超音波振動を利用して骨のみを選択的に切削する手術器具。従来のノミやドリルと異なり、神経・血管・軟組織を温存しながら骨を切ることができる。術後の腫れ・痛み・神経損傷リスクを大幅に軽減する低侵襲手術の要。
Cephalometric Analysis
頭部X線規格写真(セファログラム)を用いて、頭蓋骨に対する上顎・下顎の位置関係、歯の傾斜角度などを計測・分析する診断法。顎変形症の診断と手術計画の立案に不可欠。
Three-Dimensional Computed Tomography
コンピュータ断層撮影により顎骨の三次元的な形態を詳細に把握する画像診断。骨の形態・厚み・神経管の走行を正確に評価でき、手術シミュレーションの基礎データとなる。当院ではEnvista社(旧KaVo社)DEXIS OP 3D Visionの最上位機種とRayScan社の最上位機種を日本初導入。
Genioplasty
下顎骨の先端部分(オトガイ)を骨切りし、前後・上下・左右に移動させる手術。顎矯正手術と同時に行うことが多く、顔貌のバランスをさらに改善する。
Intermaxillary Fixation (IMF)
上顎と下顎をワイヤーやゴムで固定し、骨の癒合を促進する処置。術式によっては不要な場合もある。固定期間中は口を開けられないため、流動食での栄養摂取が必要。
Controlled Hypotensive Anesthesia
全身麻酔中に意図的に血圧を下げることで、手術中の出血量を減少させる麻酔技術。出血量の減少は手術視野の改善、手術時間の短縮、術後の腫れの軽減につながる。
Designated Facility for Jaw Function Diagnosis
厚生労働省が定める施設基準を満たし、顎変形症の保険適用治療を行うことができる医療機関。セファロ分析装置、顎運動検査装置などの設備と、専門医の配置が条件。
High-Cost Medical Expense Benefit System
1ヶ月の医療費の自己負担額が上限を超えた場合に、超過分が健康保険から払い戻される制度。顎変形症の手術費用にも適用され、実質的な自己負担額を大幅に軽減できる。
Relapse
手術で移動させた顎の骨が、術後に元の位置に戻ろうとする現象。チタンプレートによる強固な骨固定と、適切な術後矯正により、臨床的に問題となるレベルの後戻りは大幅に減少している。
Mandibular Prognathism
下顎骨が上顎骨に対して前方に突出している状態。いわゆる「受け口」の骨格的原因。反対咬合(前歯の噛み合わせが逆)を伴うことが多い。SSROによる下顎後退術が標準的な治療法。
Maxillary Protrusion
上顎骨が前方に突出している状態。いわゆる「出っ歯」の骨格的原因。ルフォーI型骨切り術による上顎後退、またはSSROによる下顎前方移動で治療する。
Open Bite
奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない状態。骨格性の開咬は上顎骨の垂直的過成長が原因で、ルフォーI型骨切り術で上顎を上方回転させて治療する。前歯で食べ物を噛み切れない、発音がしにくいなどの機能障害を伴う。
Facial Asymmetry
顎骨の左右非対称により顔の歪み・傾き・左右差が生じている状態。下顎の偏位、上顎の傾斜、オトガイの偏位など複合的な骨格異常が原因。ルフォーI型+SSRO+オトガイ形成術の三次元的修正で改善する。
Pre-surgical Orthodontics
顎矯正手術の前に行う矯正治療。歯列を整え、手術後に正しい噛み合わせが得られるよう準備する。従来法では1〜2年を要するが、サージェリーファーストでは省略可能。
Post-surgical Orthodontics
顎矯正手術後に行う矯正治療。手術で移動させた顎の位置に合わせて、歯列の微調整と噛み合わせの最終仕上げを行う。通常6ヶ月〜1年程度。
Digital Workflow
3D-CT、口腔内スキャナー、3Dシミュレーションソフトウェアを統合した、デジタル技術による治療計画・手術計画の立案プロセス。従来のアナログ手法と比較して、精度と再現性が大幅に向上する。
Downtime / Recovery Period
手術後、日常生活や仕事に完全復帰するまでの回復期間。顎矯正手術のダウンタイムは個人差があるが、ミライズでは63%以上の患者が1週間未満に社会復帰している。
Sister Clinic — Mirise Well Medical Group
ワイヤー矯正・舌側矯正・マウスピース矯正・小児矯正など、 通常の歯列矯正をご希望の方は、同グループのミライズ矯正歯科南青山をご案内しております。
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