Early Surgery Approach

Early Surgery(アーリーサージェリー)

術前矯正を短縮して早期に骨切り手術(ルフォーI型・SSRO)を行うEarly Surgery(アーリーサージェリー / サージェリーアーリー)の特徴・メリット・適応を専門医が解説します。

Early Surgery(アーリーサージェリー / サージェリーアーリー)とは

Early Surgery(アーリーサージェリー)とは、従来の外科矯正における術前矯正期間を大幅に短縮し、早期に顎矯正手術(骨切り手術)を行う治療法です。Surgery First(サージェリーファースト)が術前矯正を完全に省略するのに対し、Early Surgeryでは最小限の術前矯正(約3〜6ヶ月)を行った後にルフォーI型骨切り術(Le Fort I)SSRO(下顎枝矢状分割術)などの骨切り手術を実施します。

従来法では1〜1.5年の術前矯正が必要でしたが、Early Surgeryではこの期間を3〜6ヶ月に短縮できるため、より早い段階で顔貌の改善が得られます。Surgery Firstの適応が難しい顎変形症の症例でも、Early Surgeryが適応となる場合があります。

「サージェリーアーリー」と「アーリーサージェリー」は同じ治療法を指します。英語の「Early Surgery」を日本語で表記する際に、「アーリーサージェリー」「サージェリーアーリー」の両方が使われています。

Benefits

Early Surgery(アーリーサージェリー)のメリット

治療期間の短縮

術前矯正を3〜6ヶ月に短縮し、総治療期間を約1.5〜2年に短縮。従来の外科矯正(2.5〜4年)と比較して大幅に短縮できます。

早期の顔貌改善

従来法より早い段階で骨切り手術(ルフォーI型・SSRO等)を行うため、受け口・出っ歯・開咬・顔の歪みなどの顔貌改善を早く実感できます。

Surgery Firstより幅広い適応

Surgery Firstの適応が難しい症例(歯の代償性傾斜が大きい場合等)でも、短期間の術前矯正で対応可能な場合があります。

手術精度の向上

最小限の術前矯正により、骨切り手術時の咬合安定性を確保しやすくなります。術後の骨代謝亢進(RAP)も活用できます。

Early Surgeryで行う骨切り手術

Early Surgeryでは、短期間の術前矯正後に以下の顎矯正手術(骨切り手術)を行います。顎変形症の症状に応じて、これらの手術を単独または組み合わせて実施します。

ルフォーI型骨切り術(Le Fort I)

上顎骨を水平に骨切りし、前後・上下・左右に移動。上顎前突・ガミースマイル・開咬の改善に。

SSRO(下顎枝矢状分割術)

下顎枝を矢状方向に分割し、下顎骨を移動。受け口(下顎前突)・下顎後退の改善に最も多用。

IVRO(下顎枝垂直骨切り術)

下顎枝を垂直に骨切り。SSROより顎関節への負担が少なく、顎関節症合併例に適応。

オトガイ形成術

オトガイ部を骨切りし形態を整える。ルフォーI型・SSROと併用し顔貌の調和を図る。

Surgery First・Early Surgery・従来法の比較

項目Surgery FirstEarly Surgery従来法
術前矯正省略3〜6ヶ月1〜1.5年
総治療期間約1〜1.5年約1.5〜2年約2.5〜4年
骨切り手術の時期治療初期術前矯正後(3〜6ヶ月後)術前矯正完了後(1〜1.5年後)
顔貌改善の時期治療開始直後3〜6ヶ月後1〜1.5年後
適応範囲限定的幅広い最も広い
保険適用自費のみ自費のみ保険適用可
骨切り手術ルフォーI型・SSRO・IVROルフォーI型・SSRO・IVROルフォーI型・SSRO・IVRO

Early Surgeryの適応となる顎変形症

Early Surgery(アーリーサージェリー)は、下顎前突(受け口)上顎前突(出っ歯)開咬顔面非対称(顔の左右差・歪み)ガミースマイルなど、幅広い顎変形症に適応可能です。

治療期間をできるだけ短くしたい方
早期に骨切り手術による顔貌改善を希望される方
Surgery First(サージェリーファースト)の適応が難しいと判断された方
術前矯正による一時的な咬合悪化・顔貌悪化を最小限にしたい方
受け口・出っ歯・開咬・顔の歪みで悩んでいる方

Early Surgeryはすべての顎変形症に適応できるわけではありません。精密検査と診断に基づいて、Surgery First・Early Surgery・従来法の中から最適な治療法を選択します。また、Early Surgeryは自費外科矯正となります。

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