Open Bite

開咬(オープンバイト)

奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない状態。前歯で食べ物を噛み切れない、発音がしにくいなどの機能的問題が生じます。骨格的な問題であるため、外科矯正による根本的な治療が必要です。

開咬(オープンバイト)とは、奥歯を噛み合わせても上下の前歯が接触せず隙間が残る不正咬合です。日本人の約2〜4%に見られ、骨格性の場合はルフォーI型骨切り術を中心とした外科矯正が必要です。

開咬とは

開咬(オープンバイト)は、奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない状態です。 前歯で食べ物を噛み切れない、発音がしにくい(特に「タ行」「サ行」)など、機能的な問題が生じます。

開咬には大きく分けて 2 つのタイプがあります:

  • 歯性開咬:歯の傾きや舌癖が原因。矯正治療で改善可能な場合が多い。
  • 骨格性開咬:上顎骨の垂直的過成長(ロングフェイス)が原因。矯正治療だけでは改善が難しく、外科矯正が必要。

骨格性開咬は、上顎骨の後方部分が下方に成長しすぎることで咬合平面が急傾斜し、前歯部に隙間が生じます。この場合、矯正治療だけで歯を動かしても骨格的な問題が残るため、後戻りのリスクが非常に高くなります。

こんな症状はありませんか?

奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない
前歯で食べ物を噛み切れない
発音がしにくい(タ行・サ行など)
顔が長く見える(ロングフェイス)
口が閉じにくい・口呼吸になりやすい
舌が前に出る癖がある
麺類を前歯で切れない
他院で矯正治療を試みたが後戻りした

上記の症状に複数当てはまる場合、骨格性の開咬の可能性があります。
まずは初診相談でご相談ください。

治療方法の比較

治療法矯正治療のみ外科矯正
改善効果限定的(後戻り多い)根本的
治療期間2~3年1~1.5年
前歯咬合不安定確実に回復
顔貌改善わずか大幅(ロングフェイス改善)
後戻りリスク非常に高い(約50%)低い(約5%未満)

開咬の治療に用いられる手術法

ルフォーI型骨切り術(上顎インパクション)

上顎の骨を切り、後方部を上方に押し込む(インパクション)ことで咬合平面を修正し、前歯の噛み合わせを回復させます。開咬の治療で最も一般的かつ効果的な術式です。

適応: 上顎骨の垂直的過成長が主な原因の場合

SSRO(下顎枝矢状分割術)

下顎の内側から骨を切り、下顎の位置を調整する手術。ルフォーI型と併用し、上下顎の位置関係を最適化します。

適応: 下顎の位置調整が必要な場合(両顎手術)

両顎手術(ルフォーI型+SSRO)

上顎と下顎の両方を手術する方法。開咬の多くは上下顎の位置関係が複合的に異常しているため、両顎手術が選択されることが多い。

適応: 上下顎の両方に骨格異常がある場合(最も一般的)

外科矯正で期待できる改善

前歯の咬合回復

前歯が正常に噛み合うようになり、食べ物をしっかり噛み切れるようになります。

発音の改善

舌の位置が正常化し、タ行・サ行の発音がクリアになります。

後戻りリスクの大幅低減

矯正のみでは約50%の後戻りリスクが、外科矯正では5%未満に低減します。

ロングフェイスの改善

顔が長く見える印象が改善され、顔全体のバランスが良くなります。

ミライズの開咬治療の特徴

矯正歯科認定医と口腔外科指導医のチーム診療
画像・咬合・顔貌の情報を用いた治療計画の検討
術式と骨の状態に応じた手術機器・麻酔管理の検討
術後矯正を含めた咬合の経過確認
予定する術式・手術時間・入院管理を治療計画時に説明
仕事や日常生活への復帰時期を診察で個別に相談

治療費用

保険診療

顎変形症と診断された場合、矯正治療・手術ともに健康保険が適用されます。

約 50~80 万円

3 割負担の場合(高額療養費制度利用可)

自費診療

Surgery First など、保険適用外の治療法を選択される場合。

約 220~370 万円

税込(分割払い可)

治療の適応、費用、入院・回復の見通し、リスクは、診察・検査と治療計画に基づいて個別にご説明します。

詳細な費用については、初診相談時にご説明いたします。

治療計画で確認する事項

症状、骨格、咬合、全身状態、生活環境を確認し、矯正治療のみで対応できるか、手術を含めて検討するかを個別にご説明します。治療期間、費用、保険・自費の扱い、入院・回復の見通しは診断後にご案内します。

開咬に関するよくある質問

開咬は矯正治療だけで治りますか?

歯性開咬(歯の傾きが原因)であれば矯正治療で改善可能ですが、骨格性開咬の場合は矯正のみでの治療は後戻りリスクが約50%と非常に高く、外科矯正が推奨されます。

開咬の手術後、前歯はすぐに噛み合いますか?

術後の咬合の安定には、ゴム牽引や矯正での微調整が必要になる場合があります。経過と必要な期間は術式や歯の状態により異なるため、診察で個別に確認します。

開咬の手術は保険が適用されますか?

治療の適応、費用、入院・回復の見通し、リスクは、診察・検査と治療計画に基づいて個別にご説明します。

舌癖があっても手術できますか?

舌癖は開咬の原因の一つですが、手術の妨げにはなりません。ただし、術後の後戻り防止のためにMFT(口腔筋機能療法)を併用することがあります。

手術後の後戻りが心配です

矯正治療のみの場合は約50%の後戻りリスクがありますが、外科矯正では骨格的に根本解決するため後戻りリスクは5%未満です。当院では3D仮想手術計画で精密に手術量を決定し、安定性を最大化しています。

SYMPTOM GUIDE

開咬が気になるときの確認の流れ

見た目や咬み合わせの気がかりは、症状だけで自己判断せず、確認・検査・相談の順に整理します。

  1. STEP 1

    症状・咬み合わせを確認

    気になる見た目や咬みにくさを整理します。セルフチェックは受診の目安で、診断に代わるものではありません。

    セルフチェックへ
  2. STEP 2

    精密検査・診断

    顎骨・歯列・咬合を評価し、骨格的な原因の有無を含めて個別に確認します。

    初診時の流れへ
  3. STEP 3

    治療計画を相談

    矯正治療のみか外科矯正を組み合わせるかは、検査結果とご希望を踏まえて検討します。

    治療の流れへ

TREATMENT INFORMATION

開咬の治療内容・費用・期間・リスク

骨格的な原因が疑われる場合は、精密検査で顎骨・歯列・咬合を評価し、矯正治療のみか、外科矯正を組み合わせるかを判断します。治療内容は診断結果により異なります。

治療内容

矯正治療、またはルフォーI型骨切り術・SSRO等を含む外科矯正を、症状・骨格・咬合に応じて検討します。

費用・保険適用

顎変形症と診断され、所定の条件を満たす外科矯正は保険診療の対象となる場合があります。自己負担額は治療内容・高額療養費制度の利用状況により異なります。

標準的な治療期間

術前矯正・手術・術後矯正を含む治療では、おおむね1〜3年を要することがあります。骨格や咬合、治療計画により期間は変わります。

主なリスク・副作用

外科矯正では、腫れ、痛み、一時的なしびれ、出血・感染、咬合の調整、全身麻酔に伴うリスク等が生じる可能性があります。詳しくは診察時にご説明します。

Contact

まずは初診相談で、あなたの「次の一歩」を確認しませんか?

矯正歯科と口腔外科が連携し、検査結果に基づいて治療計画をご説明します。

顎変形症に関する初診相談|相談料 5,500円(税込)・予約制(検査・治療費は別途)