Surgery First Approach

Surgery First(サージェリーファースト)

術前矯正を省略し、先に顎矯正手術(骨切り手術)を行うSurgery First。ルフォーI型骨切り術・SSRO・IVROによる顎変形症治療の革新的アプローチを専門医が解説します。

Surgery First(サージェリーファースト)による顎矯正手術

Surgery First(サージェリーファースト)とは

Surgery First(サージェリーファースト)とは、従来の外科矯正で必要とされる術前矯正を省略し、治療の最初に顎矯正手術(骨切り手術)を行う革新的な治療法です。ルフォーI型骨切り術(Le Fort I)SSRO(下顎枝矢状分割術)を治療初期に実施し、手術後に矯正治療を行うことで、総治療期間の大幅な短縮と早期の顔貌改善を実現します。

従来の外科矯正では、骨切り手術の前に1〜1.5年の術前矯正が必要でしたが、Surgery Firstではこの期間を省略できるため、治療開始早期に顎変形症による顔貌の問題を改善できます。

※Surgery Firstは自費外科矯正として行われます。すべての顎変形症に適応できるわけではなく、精密検査に基づく適応判断が必要です。

Surgical Procedures

Surgery Firstで行う骨切り手術

Surgery Firstでは、顎変形症の症状に応じて以下の顎矯正手術(骨切り手術)を単独または組み合わせて行います。

ルフォーI型骨切り術(Le Fort I)

上顎骨を水平に骨切りし、前後・上下・左右に移動させる手術。上顎前突・ガミースマイル・開咬・上顎の左右偏位の改善に用いられます。Surgery Firstでは治療初期にルフォーI型骨切り術を行い、早期に上顎の位置を正常化します。

上顎前突ガミースマイル開咬

SSRO(下顎枝矢状分割術)

下顎枝を矢状方向に分割し、下顎骨を前方または後方に移動させる手術。受け口(下顎前突)の改善に最も多く用いられる術式です。Surgery FirstではSSROを治療初期に行い、早期に受け口・下顎前突を改善します。

受け口下顎前突下顎後退

IVRO(下顎枝垂直骨切り術)

下顎枝を垂直方向に骨切りし、下顎骨を後方に移動させる手術。SSROと比較して顎関節への負担が少なく、顎関節症を合併している顎変形症に適しています。

下顎前突顎関節症

オトガイ形成術(Genioplasty)

下顎骨の先端部(オトガイ部)を骨切りし、前後・上下に移動させる手術。ルフォーI型やSSROと併用し、顎先の形態を整えて顔貌の調和を図ります。

顎先の突出小顎症顔の左右差

Benefits

Surgery First(サージェリーファースト)のメリット

治療期間の大幅短縮

術前矯正を省略し、骨切り手術を先に行うことで、総治療期間を約1〜1.5年に短縮。従来の外科矯正(2〜3年)と比較して約半分の期間で治療が完了します。

早期の顔貌改善

ルフォーI型骨切り術やSSROを治療初期に行うため、受け口・出っ歯・開咬・顔の左右差などの顎変形症による顔貌の問題を早期に改善できます。

術前の咬合悪化を回避

従来法の術前矯正では一時的に咬合が悪化しますが、Surgery Firstでは術前矯正を省略するため、この問題を回避できます。

術後の骨代謝亢進を活用

骨切り手術後に生じるRAP(Regional Acceleratory Phenomenon:局所加速現象)を利用し、術後矯正での歯の移動を効率化します。

Comparison

Surgery First vs 従来法 vs Early Surgery

項目Surgery FirstEarly Surgery従来法
総治療期間約1〜1.5年約1.5〜2年約2.5〜4年
術前矯正省略数ヶ月に短縮1〜1.5年
骨切り手術の時期治療初期短期間の術前矯正後術前矯正完了後
顔貌改善の時期治療開始直後治療開始数ヶ月後治療開始1〜1.5年後
術前の咬合悪化なし最小限一時的に悪化
適応範囲限定的やや広い幅広い
保険適用自費のみ自費のみ保険適用可
対応する骨切り手術ルフォーI型・SSRO・IVROルフォーI型・SSRO・IVROルフォーI型・SSRO・IVRO

Surgery Firstの適応と注意点

Surgery Firstが適応となる顎変形症

歯の代償性傾斜が少ない症例、骨格性の不正が主な原因である顎変形症(受け口・下顎前突・上顎前突・開咬・顔面非対称など)が適応となります。3D-CTやセファロ分析による精密な術前診断が不可欠です。

注意点・リスク

Surgery Firstはすべての顎変形症に適応できるわけではありません。歯の代償性傾斜が大きい場合や、術前に歯の移動が必要な場合は、Early Surgery(アーリーサージェリー)や従来法が適している場合があります。また、Surgery Firstは保険適用外(自費外科矯正)となります。

ミライズのSurgery First

ミライズ顎変形症クリニックでは、3D-CT・デジタルセファロ分析・3Dシミュレーションによる精密な術前診断に基づき、Surgery Firstの適応を慎重に判断しています。矯正歯科専門医と口腔外科専門医がチームで治療計画を立案し、ルフォーI型骨切り術・SSRO・IVRO・オトガイ形成術を組み合わせた最適な骨切り手術を実施します。

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