オトガイ形成術
オトガイ形成術(Genioplasty)は、顎先(オトガイ部)の骨を切り離し前後・上下・左右に移動させる手術です。顎先の突出・後退・左右非対称の改善に用いられ、他の骨切り術と組み合わせて行うことが多い術式です。
手術時間(単独)
約30〜60分
入院期間
1〜3日
保険適用
条件付きあり
異物使用
なし(自家骨)
手術の概要
オトガイ形成術は、顎先(オトガイ部)の骨を水平に切り離し、計画された位置に移動させてチタンプレートで固定する手術です。口腔内から切開するため、顔面に外傷が残りません。
プロテーゼ(シリコン)と異なり、自分の骨を移動させるため異物を使用しません。感染リスクや異物反応のリスクが低く、長期的な安定性に優れています。
Le Fort I 型骨切り術や SSRO と同時に行うことが多く、顔全体のバランスを整える目的で組み合わせます。
適応症例
- 顎先の後退(小顎症・顎先が引っ込んでいる)
- 顎先の突出(顎先が出ている)
- 顎先の左右非対称
- 顎先の垂直的な問題(顎が長い・短い)
- 両顎手術後の顎先バランス調整
オトガイ形成術とプロテーゼの比較
| 項目 | オトガイ形成術 | プロテーゼ挿入 |
|---|---|---|
| 方法 | 自家骨を移動・固定 | シリコン等の異物を挿入 |
| 異物使用 | なし | あり |
| 感染リスク | 低い | 相対的に高い |
| 形態調整の自由度 | 三次元的に高い | 限定的 |
| 長期安定性 | 高い | 経年変化の可能性あり |
| 保険適用 | 顎変形症治療の一環として可 | 原則自費 |
※ どちらの方法が適切かは症例により異なります。担当医が詳しくご説明します。
リスク・副作用について
神経障害
下唇・顎の一時的な知覚鈍麻。多くは数週間〜数ヶ月で回復しますが、稀に永続する場合があります。
出血・血腫
術中・術後の出血。低血圧麻酔と超音波骨切削器具により最小化に努めています。
感染
術後感染は抗生物質投与により予防しています。
骨の癒合不全
稀に骨が正常に癒合しない場合があります。
非対称
術後に左右非対称が残る場合があります。3D 仮想手術計画により精度を高めています。
再発
骨格の変化が再発する可能性があります。術後の経過観察が重要です。
よくある質問
オトガイ形成術とはどのような手術ですか?
オトガイ形成術は保険が適用されますか?
プロテーゼ(シリコン)との違いは何ですか?
術後の腫れはどのくらい続きますか?
他の骨切り手術と同時に行えますか?
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TREATMENT INFORMATION
オトガイ形成術の治療内容・費用・期間・リスク
骨格的な原因が疑われる場合は、精密検査で顎骨・歯列・咬合を評価し、矯正治療のみか、外科矯正を組み合わせるかを判断します。治療内容は診断結果により異なります。
治療内容
矯正治療、またはルフォーI型骨切り術・SSRO等を含む外科矯正を、症状・骨格・咬合に応じて検討します。
費用・保険適用
顎変形症と診断され、所定の条件を満たす外科矯正は保険診療の対象となる場合があります。自己負担額は治療内容・高額療養費制度の利用状況により異なります。
標準的な治療期間
術前矯正・手術・術後矯正を含む治療では、おおむね1〜3年を要することがあります。骨格や咬合、治療計画により期間は変わります。
主なリスク・副作用
外科矯正では、腫れ、痛み、一時的なしびれ、出血・感染、咬合の調整、全身麻酔に伴うリスク等が生じる可能性があります。詳しくは診察時にご説明します。
