Comparison

外科矯正と美容整形の違い

顎変形症の外科矯正と美容整形(輪郭形成)は、目的も方法も根本的に異なります。

顎変形症の外科矯正(顎矯正手術)は、骨格の位置異常を正し、噛み合わせと顔貌を同時に改善する医療行為です。一方、美容整形の輪郭形成は、見た目の改善のみを目的とし、噛み合わせは変わりません。外科矯正は保険適用(自己負担約50〜80万円)ですが、美容整形は全額自費(約100〜300万円)です。

Comparison Table

外科矯正 vs 美容整形 比較表

比較項目外科矯正(顎矯正手術)美容整形(輪郭形成)
目的噛み合わせ+顔貌の改善見た目(輪郭)の改善のみ
噛み合わせの改善改善される(主目的の一つ)改善されない
保険適用適用可(顎変形症診断時)適用外(全額自費)
費用目安約50〜80万円(3割負担)約100〜300万円(全額自費)
矯正治療の併用あり(術前・術後矯正)なし
骨の移動方向三次元的に最適な位置へ移動主に骨を削る・切除する
長期安定性高い(矯正治療で咬合を安定化)骨の再吸収リスクあり
執刀医の資格口腔外科専門医・矯正歯科認定医美容外科医
入院期間1泊2日〜2週間(施設による)日帰り〜数日
術後の機能改善咀嚼・発音・呼吸の改善機能面の改善なし

Key Differences

根本的な違い

1. 噛み合わせの改善

外科矯正の最大の特徴は、噛み合わせ(咬合)を改善することです。顎の骨を正しい位置に移動させ、矯正治療で歯列を整えることで、見た目だけでなく咀嚼機能・発音・呼吸も改善されます。美容整形の輪郭形成では骨を削ったり切除したりしますが、噛み合わせは変わらないため、機能面の改善は期待できません。

2. 長期的な安定性

外科矯正では、骨を移動させた後に矯正治療で咬合を安定化させるため、長期的な安定性が高いです。一方、美容整形で骨を削った場合、骨の再吸収や軟組織の変化により、時間の経過とともに形態が変化するリスクがあります。

3. 医学的根拠に基づく治療計画

外科矯正では、セファロ分析・3D-CT・咬合分析などの精密検査に基づき、骨格の移動量と方向を科学的に決定します。「何ミリ動かすか」が医学的根拠に基づいて計算されるため、予測可能性が高い治療です。

美容整形を受ける前にご確認ください

「受け口を治したい」「顎の突出を改善したい」とお考えの方は、まず顎変形症の診断を受けることをお勧めします。顎変形症と診断された場合、保険適用の外科矯正で噛み合わせと顔貌の両方を改善できます。美容整形で骨を削った後に顎変形症と診断されても、治療の選択肢が限られる場合があります。

この記事の監修医

富田大介院長

富田 大介(とみた だいすけ)

ミライズウェルメディカルグループ 代表・統括院長 / 矯正歯科医

日本矯正歯科学会認定医・代議員日本顎変形症学会認定医(矯正歯科)

昭和大学歯学部卒業。東京医科歯科大学大学院(現・東京科学大学)咬合機能矯正学分野修了。ミライズウェルメディカルグループ代表・統括院長として外科矯正の矯正歯科側治療計画を専門とし、Surgery First・Early Surgeryの豊富な臨床経験を有する。東京科学大学(旧東京医科歯科大学)でデジタル矯正歯科学の教育にも携わる。口腔外科専門医との23年間に及ぶ連携歴に基づく精密な治療計画の立案と、デジタルワークフローシステムの構築を主導。

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