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ガミースマイルの骨格的原因と外科矯正による改善

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査読・監修

富田大介

監修医情報

富田大介

日本矯正歯科学会認定医・代議員

参考文献

  • 1. Suh HY, et al. Gummy smile correction with orthognathic surgery. J Craniomaxillofac Surg. 2014;42(5):659-663.
  • 2. Polo M. Botulinum toxin type A (Botox) for the neuromuscular correction of excessive gingival display on smiling. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2008;133(2):195-203.
  • 3. Pavone AF, et al. Gummy smile: a review of etiology, diagnosis, and treatment. J Clin Med. 2021;10(12):2706.
  • 4. Hwang WS, et al. Effect of maxillary impaction on gummy smile. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2009;136(3):344-349.

ガミースマイルの骨格的原因と外科矯正による改善方法について解説します。

はじめに:ガミースマイルとは?笑顔に自信が持てないその悩み

笑ったときに上の歯茎が大きく見えてしまう状態、それが「ガミースマイル」です。コンプレックスに感じ、人前で自然に笑えなかったり、口元を手で隠してしまったりと、悩んでいる方は少なくありません。このガミースマイルの原因は一つではなく、歯の大きさや生え方、唇の筋肉の強さなど様々です。そして、その中でも根本的な原因として「骨格」の問題が潜んでいることがあります。具体的には、上顎の骨が縦方向に長い「上顎骨垂直的過成長(じょうがくこつすいちょくてきかせいちょう)」が挙げられます。この記事では、特に骨格に原因があるガミースマイルに着目し、その根本的な改善が期待できる「外科矯正」という治療法、特に「ルフォーI型骨切り術」について、専門クリニックの視点から詳しく解説していきます。長年の悩みを解消し、自信に満ちた笑顔を手に入れるための一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

ガミースマイルの主な原因は?骨格的な問題が関係している?

ガミースマイルを引き起こす原因は、大きく分けて4つに分類されます。①唇の問題(上唇挙筋群の過活動)、②歯の問題(歯が小さい、歯の位置が低い)、③歯茎の問題(歯茎が発達しすぎている)、そして④骨格の問題(上顎骨の過成長)です。これらの原因は単独の場合もあれば、複数が組み合わさっていることも少なくありません。特に、笑った時に3mm以上歯茎が見える場合や、安静時でも唇が閉じにくい(口唇閉鎖不全)場合は、上顎骨が縦に長い「骨格性」のガミースマイルが強く疑われます。この骨格的な問題を根本から解決するためには、歯列矯正だけでは限界があり、顎の骨そのものの位置を動かす治療、すなわち「外科矯正(がかくきょうせい)」が必要となります。ミライズ顎変形症クリニックでは、精密な検査・診断を通して、患者様一人ひとりのガミースマイルの根本原因を突き止め、最適な治療法をご提案します。

骨格性のガミースマイルを根本的に改善する「外科矯正」とは

骨格性のガミースマイルや顎変形症(がくへんけいしょう)を治療する方法が「外科矯正」です。これは、歯列矯正と顎の骨を切る手術(顎骨切り手術)を組み合わせることで、歯並びだけでなく、顎の形や大きさ、顔のバランスといった骨格的な問題を根本から改善する治療法です。一般的な歯列矯正が歯を動かす治療であるのに対し、外科矯正は顎の骨そのものを動かすため、よりダイナミックな変化が期待でき、ガミースマイルの改善はもちろん、噛み合わせの機能回復や、顔貌の審美的な改善も同時に実現できます。顎変形症と診断され、機能的な問題(咀嚼障害、発音障害など)が認められる場合の外科矯正は、保険適用の対象となります。ミライズ顎変形症クリニックは保険医療機関であり、専門医による質の高い治療を適切な費用で受けることが可能です。

具体的な手術方法:「ルフォーI型骨切り術」について

骨格性のガミースマイルの治療で主に行われるのが「ルフォーI型骨切り術(るふぉーいちがたこつきりじゅつ)」です。これは、上顎の骨を水平に切り、骨を短縮(上方移動)させてから、チタン製のプレートで固定する手術です。これにより、長すぎた上顎骨が物理的に短くなるため、笑ったときの歯茎の見える量が大きく改善されます。手術は全身麻酔下で行われ、口の中からアプローチするため、顔の表面に傷が残る心配はありません。ミライズ顎変形症クリニックでは、身体への負担を最小限に抑えるため、Stryker Sonopet iQ(超音波骨切削器具・国内第一号導入)を使用します。この器具は、硬い骨のみに反応し、血管や神経などの軟組織を傷つけにくいため、出血量や術後の腫れを大幅に軽減できます。これにより、手術時間の短縮にも繋がり、君塚幸子医師による上下顎骨切り手術は約2.5〜3時間という短時間で完了し、1泊2日の入院、翌日歩行退院という低侵襲治療を実現しています。

ミライズクリニックが提供する新しい選択肢「サージェリーファースト」

従来の外科矯正では、まず手術前矯正に1年〜1年半ほど時間をかけ、その後、顎骨切り手術、さらに術後矯正を半年〜1年行うのが一般的でした。しかし、ミライズ顎変形症クリニックでは、手術を先に行う「サージェリーファースト」や、術前矯正を大幅に短縮する「アーリーサージェリー」というアプローチを積極的に採用しています。これにより、治療開始からわずか1〜3ヶ月で手術を受けることができ、顔貌の改善という患者様が最も望む結果を早期に得ることが可能になります。見た目が先に改善されることで、その後の歯列矯正期間中のモチベーション維持にも繋がります。この先進的な治療法は、顎変形症治療を専門とする豊富な経験と、矯正歯科医との緊密な連携があって初めて可能となるものであり、当クリニックの大きな特徴の一つです。治療期間を大幅に短縮し、心身の負担を軽減できるサージェリーファーストは、多忙な現代人にとって非常にメリットの大きい選択肢と言えるでしょう。

気になる費用と期間は?保険適用と自費治療

外科矯正の費用は、保険が適用されるかどうかで大きく異なります。「顎変形症」と診断され、機能改善を目的とする場合は保険適用となり、自己負担額は約50〜80万円程度です。一方、審美的な改善のみを目的とする場合は自費診療となり、ミライズ顎変形症クリニックでは約220〜370万円(税込、麻酔代・諸経費込)が目安となります。これとは別に、術前後の歯列矯正費用が必要になります。治療期間は、サージェリーファーストを選択した場合、治療開始から手術までが約1〜3ヶ月、術後の矯正期間が約1年〜1年半となり、トータルで約1年半〜2年程度が目安です。従来の術前矯正から始める方法と比較して、大幅な期間短縮が可能です。当クリニックでは、患者様のご希望や骨格の状態、ライフプランなどを総合的に考慮し、保険適用と自費診療のそれぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明した上で、最適な治療計画を一緒に考えていきます。

まとめ:専門医に相談して、自信の持てる笑顔を手に入れよう

骨格が原因のガミースマイルは、セルフケアや部分的な治療での改善は難しく、コンプレックスを抱え続けてしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、外科矯正という専門的な治療法によって、その悩みを根本から解決し、機能的にも審美的にもバランスの取れた理想の口元を手に入れることが可能です。特に、ルフォーI型骨切り術は、骨格性のガミースマイルに対して非常に有効なアプローチです。東京・南青山にあるミライズ顎変形症クリニックは、顎変形症治療を専門とし、サージェリーファーストなどの先進的な治療法にも対応しています。日本口腔外科学会専門医・指導医である君塚幸子医師をはじめ、経験豊富なスタッフが、慶應義塾大学病院などの高次医療機関と緊密に連携し、安全で質の高い医療を提供します。まずは一度、カウンセリングでご自身の悩みを相談してみてはいかがでしょうか。専門医による的確な診断のもと、あなたに最適な治療法を見つけ、自信に満ちた輝く笑顔への第一歩を踏み出しましょう。

参考文献

  1. Haas OL, et al. Orthognathic surgery for the treatment of vertical maxillary excess: A systematic review. Int J Oral Maxillofac Surg. 2017;46(12):1534-1543.
  2. Lione R, et al. Skeletal and dental effects of Le Fort I osteotomy for the correction of gummy smile. J Craniomaxillofac Surg. 2015;43(8):1482-1488.
  3. Reyneke JP, et al. Diagnosis and treatment planning for the surgical-orthodontic correction of vertical maxillary excess. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2007;131(3):359-360.
  4. 日本顎変形症学会. 顎変形症診療ガイドライン. 2023.

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的アドバイスではありません。 治療の適応や詳細については、必ず専門医にご相談ください。 治療期間・費用・リスク・副作用は症例により異なります。

この記事の執筆者

富田 大介

富田 大介(とみた だいすけ)

ミライズウェルメディカルグループ 代表・統括院長 / 矯正歯科医

日本矯正歯科学会認定医・代議員日本顎変形症学会認定医(矯正歯科)

昭和大学歯学部卒業。東京医科歯科大学大学院(現・東京科学大学)咬合機能矯正学分野修了。ミライズウェルメディカルグループ代表・統括院長として外科矯正の矯正歯科側治療計画を専門とし、Surgery First・Early Surgeryの豊富な臨床経験を有する。東京科学大学(旧東京医科歯科大学)でデジタル矯正歯科学の教育にも携わる。口腔外科専門医との23年間に及ぶ連携歴に基づく精密な治療計画の立案と、デジタルワークフローシステムの構築を主導。

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