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顔の歪みの原因とは?骨格性の左右差と顎変形症の関係

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査読・監修

富田大介

監修医情報

富田大介

日本矯正歯科学会認定医・代議員

参考文献

  • 1. Severt TR, Proffit WR. The prevalence of facial asymmetry in the dentofacial deformities population. Int J Adult Orthodon Orthognath Surg. 1997;12(3):171-176.
  • 2. Haraguchi S, et al. Facial asymmetry in subjects with skeletal Class III deformity. Angle Orthod. 2008;78(2):199-204.
  • 3. Cheong YW, Lo LJ. Facial asymmetry: etiology, evaluation, and management. Chang Gung Med J. 2011;34(4):341-351.
  • 4. Thiesen G, et al. Facial asymmetry: a current review. Dental Press J Orthod. 2015;20(6):110-125.
  • 5. Ko EW, et al. Facial asymmetry evaluation using cone-beam computed tomography. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2009;135(4):S65-S74.

顔の歪み(顔面非対称)の原因と顎変形症との関係について解説します。

はじめに:その顔の歪み、もしかして骨格が原因?

鏡を見るたびに気になる、左右の目の高さの違いや口角のズレ。そんな「顔の歪み」に悩んでいませんか?多くの方が、その原因を日々の生活習慣や癖だと考えがちですが、実は根本的な原因が顎の骨格にある「骨格性左右差」かもしれません。特に、噛み合わせの悪さやフェイスラインの非対称性が顕著な場合、それは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という専門的な治療が必要な状態のサインである可能性があります。この記事では、顔の歪みの様々な原因を探りながら、特に骨格性の問題である顎変形症との関係、その診断から最新の治療法までを、専門的な知見に基づき、患者様目線で分かりやすく解説していきます。

あなたはどのタイプ?顔の歪みの主な原因

顔の歪みを引き起こす原因は一つではありません。大きく分けると、①筋肉や脂肪の付き方など軟組織に起因するもの、②歯並びや噛み合わせの問題、そして③顎の骨格そのものに原因があるもの、の3つに分類されます。例えば、いつも同じ側で頬杖をつく、片側だけで食べ物を噛むといった癖は、顔の筋肉のバランスを崩し歪みにつながります。また、歯が抜けたまま放置したり、不正咬合(ふせいこうごう)があったりすると、噛み合わせがずれ、徐々に顔の非対称性を助長することがあります。しかし、これらの要因が複雑に絡み合い、最終的に顎の骨格、つまり土台そのものが歪んでいる「骨格性左右差」に至っているケースも少なくありません。

骨格の歪みが原因?「顎変形症」の可能性

もしあなたの顔の歪みが、セルフケアや歯列矯正だけでは改善が難しいと感じるなら、それは「顎変形症」が原因かもしれません。顎変形症とは、上顎または下顎、あるいはその両方の骨の大きさや形、位置関係に異常があり、顔の変形や噛み合わせの異常(咬合不全)を引き起こしている状態を指します。主な症状としては、受け口(下顎前突)、出っ歯(上顎前突)、顔の非対称性、笑った時に歯茎が過剰に見えるガミースマイルなどが挙げられます。これは単なる見た目の問題だけでなく、咀嚼(そしゃく)や発音といった機能的な問題、さらには顎関節症や睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めることもあるため、専門的な診断と治療が推奨されます。

顎変形症の治療法:歯列矯正と外科的矯正治療

顎変形症の治療は、その原因と重症度によって異なります。歪みの原因が歯並びのみにある場合は、歯列矯正治療で改善が見込めます。しかし、顎の骨格そのものに問題がある場合は、歯列矯正だけでは限界があり、顎の骨を正しい位置に移動させる「外科的矯正治療」が必要となります。これは、口腔外科医が全身麻酔下で行う「骨切り手術(ほねきりしゅじゅつ)」と、矯正歯科医による歯列矯正を組み合わせた治療法です。手術と聞くと不安に思われるかもしれませんが、機能と審美の両面を根本から改善できる唯一の方法であり、近年では医療技術の進歩により、患者様の負担も大幅に軽減されています。

先進的な治療「サージェリーファースト」とは?

従来の外科的矯正治療では、まず1年半〜2年ほどの術前矯正で歯並びを整えてから手術に臨むのが一般的でした。しかし、この長い治療期間は患者様にとって大きな負担でした。そこで登場したのが、まず先に骨切り手術を行い、顔の歪みと噛み合わせを改善してから術後矯正を行う「サージェリーファースト」というアプローチです。この方法では、治療期間をトータルで1年〜1年半程度に大幅短縮できる可能性があります。東京・南青山にある当院のような専門クリニックでは、この先進的な治療法に積極的に対応しており、患者様がより早く理想の自分に出会えるようサポートしています。

ミライズが選ばれる理由:低侵襲で早い社会復帰

ミライズ顎変形症クリニックでは、患者様の心身への負担を最小限に抑える「低侵襲手術」を徹底しています。出血量を抑えるStryker Sonopet iQの使用や低血圧麻酔の導入により、手術時間は上下顎同時でも2.5〜3時間程度。驚くべきことに、手術翌日には歩いて退院が可能で、多くの患者様が1週間未満でお仕事や学業に復帰されています。これは、顎変形症治療を専門とする君塚幸子医師の高い技術力と、緊急時には慶應義塾大学病院や日本赤十字社医療センターなどの高次医療機関との緊密な連携体制も整えており、万全の体制で手術に臨むことができます。費用面でも、保険適用で約50〜80万円、より高度な技術を要する自費診療にも対応しており、患者様一人ひとりのニーズに合わせた最適な治療プランを提案します。

まとめ:顔の歪みに悩んだら、まずは専門医へ相談を

顔の歪みは、見た目のコンプレックスになるだけでなく、心身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。もしご自身の顔の左右差が気になり、「これは骨格の問題かもしれない」と感じたら、一人で悩まずに顎変形症を専門とするクリニックへ相談することが、解決への第一歩です。専門医による正確な診断を受けることで、あなたの歪みの本当の原因が明らかになり、最適な治療法が見つかります。特に、外科矯正サージェリーファーストといった選択肢は、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。勇気を出して、まずはカウンセリングの扉を叩いてみてはいかがでしょうか。

参考文献

  1. Cheong YW, Lo LJ. Facial asymmetry: etiology, evaluation, and management. Chang Gung Med J. 2011;34(4):341-351.
  2. Thiesen G, Gribel BF, Freitas MPM. Facial asymmetry: a current review. Dental Press J Orthod. 2015;20(6):110-125.
  3. Choi JW, Park H, Kwon SM, Lee JY. Surgery-first orthognathic approach for the correction of facial asymmetry. J Craniomaxillofac Surg. 2021;49(10):914-921.
  4. 小林廣之, 久保田雅人, 槇宏太郎, 柴崎好伸. 顎変形症患者における下顎頭形態の左右差に関する研究 3DCT による検討. 昭和歯学会雑誌. 2001.
  5. 柴崎礼子, 陳信光, 久保田雅人, 中納治久. 歯顎顔面用コーンビーム X 線 CT を用いた顔面非対称性下顎前突症の 3 次元評価. 昭和歯学会雑誌. 2006.

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的アドバイスではありません。 治療の適応や詳細については、必ず専門医にご相談ください。 治療期間・費用・リスク・副作用は症例により異なります。

この記事の執筆者

富田 大介

富田 大介(とみた だいすけ)

ミライズウェルメディカルグループ 代表・統括院長 / 矯正歯科医

日本矯正歯科学会認定医・代議員日本顎変形症学会認定医(矯正歯科)

昭和大学歯学部卒業。東京医科歯科大学大学院(現・東京科学大学)咬合機能矯正学分野修了。ミライズウェルメディカルグループ代表・統括院長として外科矯正の矯正歯科側治療計画を専門とし、Surgery First・Early Surgeryの豊富な臨床経験を有する。東京科学大学(旧東京医科歯科大学)でデジタル矯正歯科学の教育にも携わる。口腔外科専門医との23年間に及ぶ連携歴に基づく精密な治療計画の立案と、デジタルワークフローシステムの構築を主導。

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