患者体験

メンタル面の変化:骨格が変わるということ

公開日:2025-11-26 最終更新:2025-11-26

顎変形症の手術は機能改善だけでなく、術後の心理的変化やボディイメージに影響を与えます。術後の一時的な気分の落ち込み(術後うつ)のリスクと、それに適応していく過程を理解することが重要です。当院では、機能的な咬合の獲得を目指し、患者さんのメンタル面もサポートする体制を整えています。

顎変形症の手術がメンタルに与える影響とは

顎変形症の治療において、外科的矯正手術は噛み合わせ(咬合)の機能を根本から改善するための重要なプロセスです。しかし、この手術は単に機能的な問題を解決するだけでなく、患者さんのメンタル面にも多大な影響を及ぼします。顎変形症の手術とメンタルの関係は、近年多くの研究で注目されており、術前後の心理的なサポートが治療の成功において不可欠であると認識されています。

手術によって顎の骨格が大きく変化すると、それに伴い顔貌も劇的に変化します。これは長年のコンプレックスが解消される喜びをもたらす一方で、急激な変化に対する戸惑いや不安を引き起こすこともあります。長年見慣れた自分の顔が変わるということは、アイデンティティの一部が揺さぶられるような感覚を伴うことがあるのです。

患者さん第一の視点に立つと、機能的な咬合の重要性を深く理解していただくと同時に、これらの心理的変化に寄り添うことが医療者の重要な役割となります。私たちは、手術がゴールではなく、新しい自分を受け入れ、快適な生活を送るためのスタートラインであると考えています。

術後の心理的変化とボディイメージの適応

手術直後から数ヶ月にかけて、患者さんは自身の新しい顔貌に対するボディイメージの再構築を経験します。多くの場合、噛み合わせが改善し、食事がしやすくなるなどの機能的なメリットを実感するにつれて、自己肯定感が高まっていきます。これまで口元を隠して笑っていた方が、自然な笑顔を見せてくださるようになるのは、私たち医療者にとっても非常に嬉しい瞬間です。

しかし、腫れや痺れなどのダウンタイム中は、鏡を見るたびに不安を感じることも少なくありません。「本当に腫れは引くのだろうか」「想像していた顔と違うのではないか」といった不安は、多くの患者さんが経験する自然な感情です。新しい自分に適応するまでには個人差があり、数週間から数ヶ月の時間を要することが一般的です。この期間中、私たちは患者さんが抱える不安を軽減できるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけています。

術後うつとメンタルヘルスへの対策

顎変形症の手術後には、一時的な気分の落ち込み、いわゆる術後うつを経験する患者さんが一定数いらっしゃいます。これは決して珍しいことではなく、全身麻酔による身体的ストレス、術後の痛みや腫れ、長期間にわたる食事制限によるストレス、そして急激な外見の変化に対する脳の処理が追いつかないことなどが複合的に絡み合って引き起こされます。

医療広告ガイドラインに則り、リスクや副作用についても誠実にお伝えする必要があります。手術には感染症や神経麻痺などの身体的リスクだけでなく、こうしたメンタル面でのリスクも存在します。特に、術前の期待値が高すぎた場合や、ダウンタイムの辛さを十分に想定できていなかった場合に、術後うつのリスクが高まる傾向があります。

そのため、術前から術後の経過について十分にシミュレーションを行い、起こりうる心理的変化についてあらかじめ理解していただくことが、術後うつの予防や早期回復に繋がります。当院では、術後の辛い時期を乗り越えるための具体的なアドバイスや、いつでも相談できる体制を整えることで、患者さんのメンタルヘルスをサポートしています。

ミライズ顎変形症クリニックの治療実績とサポート体制

治療結果、入院期間、生活への復帰時期、合併症のリスクには個人差があります。公開する院内データは対象・期間・集計方法・定義を確認し、個別の治療結果を保証するものではありません。具体的な見通しと主なリスクは、診察・検査の結果を踏まえて担当医が説明します。

治療計画とリスク説明

治療結果、入院期間、生活への復帰時期、合併症のリスクには個人差があります。公開する院内データは対象・期間・集計方法・定義を確認し、個別の治療結果を保証するものではありません。具体的な見通しと主なリスクは、診察・検査の結果を踏まえて担当医が説明します。

参考文献

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  2. Häberle A, Alkofahi H, Qiao J, Safer DL, Mittermiller PA, Menorca R, Trickey AW, Girod S. Body Image Disturbance and Obsessive-Compulsive Disorder Symptoms Improve After Orthognathic Surgery. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 2020;78(11):2054-2060. DOI: 10.1016/j.joms.2020.07.021
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